2020年5月8日金曜日

まずは「今できること」を


 新型コロナウイルスの感染拡大が危惧されている。先日、緊急事態宣言が5月末まで延長されたことは記憶に新しい。静岡県においても、感染拡大は落ち着いているものの油断できない状況が続いている。これに伴い、休校期間の再延長が決定された。学校の休校によって学力低下が叫ばれるなかで、高校生である小笠高校生徒諸君においては、焦らず家庭学習を確実にこなしてほしいところである。
 また、高校総体予選が実施されるかどうか、今後活動ができるかどうかわからないこの状況でバスケットに対するモチベーションを維持することはかなり難しいと思う。将棋棋士・羽生善治の有名な言葉に「何かに挑戦したら確実に報われるのであれば、誰でも必ず挑戦するであろう。報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって継続しているのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思っている」というものがある。自主練習に励んでも大会が開催されるかわからない今の小笠高校男子バスケットボール部の選手たちに当てはまる言葉ではないだろうか。希望を捨てず、「今できること」を確実に行ってほしい。10代である高校生の大きな魅力は若さだ。何を挑戦するにも制約が少ない。しかし忘れないでほしいことは「時間は確実に過ぎている」ということだ。コンマ1秒が大切なバスケット選手だからこそ、その重みを理解して行動してほしい。
 いつかまた、元気な姿で皆と練習できることを楽しみにしています。